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尾瀬の燧ケ岳(ひうちがたけ)

​自然保護の聖地:尾瀬の燧ケ岳(ひうちがたけ)

森川海守の部屋

 

 神奈川県鎌倉市に在住。旅行や釣り情報を伝えるとともに、プラスチックに替えて、自然に帰る商品の販売促進活動と、カトリックの普及促進活動を行っています。

 

 長崎は釣り天国だった

 

 筆者は、30代後半から40代にかけて、縁があって、6年間、長崎で社会科教師をしていた。結婚相手を見つける時期であったが、釣りにのめりこんでしまった。陸上部の監督もしていて余りにも休みがないために、息抜きを必要としていたのだ。教師は大変な仕事で、勤務時間に授業準備が終わるわけがなく、準備は自宅に持ち帰ってやらざるを得ない。余りにも立て込んで、準備ができず、ふて寝を決め込んで休んでしまったことは、1年の内、1、2回はあったほどである。

 さて、なぜ釣りにのめりこんでしまったのかである。子供の頃から、釣りは好きで、東京に住んでいるときは、たまに釣りに行く程度であったが、長崎時代は、毎週のように行っていた。期末テストのために、陸上部が休みになると、それ行けという感じで、バイクにまたがり、自宅の玄関にいつもすぐに出かけられるようにと用意している釣り道具を担いで釣り場まで行ったものだ。長崎はこじんまりとした町で、職場も、映画も、食事も、釣り場もバイクで30分もしない所にある。職住接近の町なのだ。

 そんなある日、大村湾の南西の端にある堂崎の鼻という釣り場を見つけた。ウイキペディアによると、「大村湾は、南北約26 km、東西約11 km、面積約321 km2の海域で、西側を西彼杵(にしそのぎ)半島、南側を琴の尾岳山麓、東側を多良岳山麓に囲まれ、さらに湾口をハウステンボスのある針尾島が塞ぐ。佐世保湾との繋がりは針尾島西岸の針尾瀬戸(伊ノ浦瀬戸)と東岸の早岐瀬戸だけで、極めて閉鎖的な海域」であるためか、栄養塩が多く、ナマコが良く育ち、中国に輸出される程である。古代から生き続けている生きる化石のカブトガニが生息する海域でもある。

 

 堂崎の鼻については、長崎県西彼杵郡(にしそのぎぐん)長与町の観光案内が詳しい。それによると、堂崎の鼻は、「大村湾に突き出た、町の最北端の「堂崎鼻」、「次代に残そう長崎百景」に選定された波静かな大村湾に突き出たリアス式海岸で、ゴツゴツした岩肌と青い海とのコントラストが美しい観光スポットです。大村湾が一望できるほか、ナイフ型・台型石器などが出土した旧石器時代の遺跡「堂崎遺跡」もあります。」

 行って見ると、既に3、4人の釣り人が盛んに竿を曲げて手のひらよりも若干大きめのクロダイ(長崎ではメイタと呼んでいる。大きいものは、チヌと言う)を取り込んでいる。筆者もその隣りで、邪魔にならないようにと竿を出してみるも、ウキに何の反応もない。その日からである。なぜ釣れないのか。探求心に火が付いた。本を買い漁り、色々調べて研究を重ねてやっと1年経って釣れるようになった。つまり、釣れるまで1年もかかってしまったのだ。以来、時間が空けば、毎週のように釣りに出かけるようになった。

良くしたもので、釣りは飽きない。春は、大村湾で30から40cm級の大型のサヨリが入れ食いで釣れる。クロダイの乗っ込み(卵を産む)の時期でもあり、大型のクロダイ、チヌが釣れる。夏は、外海に面したところでアジが入れ食いで釣れる。サバ、イワシ、クロダイ、タイ、タイの外道でアナゴも釣れる。岩場では、味噌汁が美味しいカサゴや、夜釣りではメバルが釣れる。浅場では、川釣りで使う竿で、アイナメが釣れる。冬は、なんと、神の島の堤防・磯でヤリイカが釣れるのだ。ことほど、種類も多く、釣り方も様々で飽きない。

 川では、バスや電車で30分程度の多良岳の麓の中山キャンプ場の近くの川では、ヤマメ等の、関東だったら相当遠方の山の奥地で釣れる魚が入れ食いで釣れる。長崎の隣りの諫早市を流れる本明川でも釣りをしたことがあるが、30cm級のオイカワ(ハヤ)が、海の餌のオキアミで釣れたことがある。釣り人口が少なく、釣り圧力が弱いため、釣り人にとっては、長崎は釣り天国である。

 

大ファンである開高健は「オーパ」(集英社文庫)の中で、中国の諺として下記の詩を紹介している。

一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。

三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。

八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。

永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。

 釣りは奥が深く、若いうちに覚えて人生を楽しんで欲しいと思う。人間には、レジャーが必要だ。

 

ここでは、読者の皆さんに、釣るためのコツをお教えしましょう。筆者直伝のコツですぞ。

1.まず、魚が釣れるポイントがあるということだ。ポイントが1mもずれただけで釣れなくなる。クロダイが入れ食いで釣れる場所を、夏に潜ってみた。そこは、海藻が生える岩場に取り囲まれていて、クロダイが群れていた。

 

2.釣れるタナがある。餌を魚の口元に届けないと、釣れるわけがない。概ね、底である。そのため、針に重しを付けて、ウキが立つところでタナ、つまりウキの場所を決める。ただ、魚によっては、釣れるタナが異なる。クロダイやメジナは、コマセ(寄せ餌)を撒くことでひとひろ(両手を広げた長さ)のウキ下(針からウキまでの長さ)になるし、サヨリだと、その半分ほどのウキ下である。

 

3.釣れる時間がある。魚も人間と同様に食べる時間がある。闇雲に食べているわけではないのだ。概ね朝まずめ(朝焼け前後)と夕まずめ(夕焼け前後)がお魚さんのベストタイムである。また、潮の満ち引きも関係している。魚も省エネで泳ぐ体力を温存するためか、潮が満ちる流れに乗って、餌の豊富な岸辺により、潮が引いてくれば、その流れに乗って、沖に向かっている。すなわち、魚は満潮前後が釣れ、干潮の時間帯は全く釣れない。長崎在住時、アジが大量に釣れたことがあり、友人を誘って、夜釣りに行ってみると全く釣れない。なぜだろうと調べてみたら、丁度、干潮の時間帯で、魚が沖に行っていなかったのだ。

4.だたっ広い海では、寄せ餌(え)、いわゆるコマセが必要だ。

 

5.さあ、ウキが下がったと言って、合わせをくれても(手首を上にひねって針がひっかかるようにすること)釣れないことが多い。川ではこれで良いが、クロダイの場合は、ウキが沈んでから1、2、3と言ってから合わせをくれるのが良い。海では、魚は用心深く、一旦口に加えて、安全かどうかを見てから餌を飲み込むために、すぐに合わせをくれても釣れないことが多い。しかし、川釣りの場合は、水の流れがあって、飲み込んだものを吐き出すという悠長な動作はできっこない。流れがある川釣りの場合は、ウキが沈んだら、すぐに合わせをくれないと針がかりしない。

 

 環境問題等から釣りを見ると、まず魚も釣りで痛がっているのではないかという論争が昔からある。踊り食いや生き造りは残酷ではないか。キャッチエンドリリースというスポーツフィッシングについても魚にとっては残酷なのではないかという論争がある。とは言っても、釣りには、昔から人類が行なってきた狩りをするという本能があり、なかなか止められない。筆者は、針は返しのない釣り針を使い、釣ったらすぐに絞めて魚の苦痛を止める、外道が釣れたらリリースする、リリースするときも丁寧に扱う、釣った魚は持ち帰って食べる、遊びだけの釣りはしないというルールを守るようにしている。また、釣り場が、釣り人が残したごみで汚れていることが多い。帰り際、他人の分も含めてごみを持ち帰って処分するようにしている。そうすれば、次の釣り人も気持ちよく釣りができるというものだ。釣り糸も、生分解できるものに換えたいものだ。タイでは投げ釣りが禁止されていると聞く。海底で岩場に引っかかれば、生分解できない長いプラスチックの糸が残される可能性が大だからであろう。日本でも検討する余地がある。

 

 関東近辺では川や海岸・堤防で釣れないことが多い。しかもほとんどの川で遊漁料を取る。これは、漁業組合が養殖した鮎等の魚を川に流すからである。しかし、大勢の釣り人がやってきて釣りつくし、その後には全く釣れなくなる。漁業組合は、養殖した魚を流すとき以外は、無料にすべきだ。これでは、釣りを楽しめない。これに反し、漁業組合がない北海道では遊漁料を取らないのがうれしい。

 関東近辺で筆者が薦めるのは、真鶴半島である。真鶴では、港でも岩場からも手のひら大のメジナが入れ食いで釣れる。なぜ釣れるのか。筆者は、真鶴半島の森がミネラルを運んでくるためと考えている。横浜の本牧等の海釣り公園に行ったことがあるが、満潮だというのに全くアタリがない。係の人に聞いてみると、釣るための場所は作ったが、魚が寄ってくる、魚が居ついてくれる藻が生えるようにした岩場を作るとかといったことを全く整備していないという。これでは釣れない訳だ。

 

森川海守からの提案

 釣りが楽しめる川、海岸を整備して欲しいと願う。それは、足場の良い所を作って欲しいということではなく、魚が居つく、魚が寄ってくる釣り場を整備して欲しいのだ。上流にダムや堰があれば、森のミネラルが流れてこないので魚は居つかない。関東では、川の上流から、ダムや堰を取り外して自然の川に戻し、魚釣りが楽しめる川を、どこか1ヶ所でもいいから造って欲しいと願う。

 

カサゴやメバルの釣り方

 ウキなしのフカセ釣りで、重りと針だけで釣れる。堤防や岩場では、川釣り用の竿で釣りが可能で、初心者向け。夜釣りでは、糸を通してゴツゴツという感触が手元に伝わり、醍醐味がある。

 

サヨリの釣り方

 メジナと同じような仕掛けであるが、ウキは5cm程度の小さなウキを使う。ウキ下は一ヒロの半分程度。コマセで魚を集めて小さいオキアミを餌にして釣る。30cm以上のサヨリが釣れるので醍醐味がある。釣り場としては、堂崎の鼻を推薦したい。

 

イカの釣り方 

 冬に卵を岩場に産み付けるために岸部の岩場にやってくる。長崎駅からバスで30分程度の神の島の四郎ヶ島とその橋辺りで釣れる。近くに加山雄三の父の上原謙さんが結婚式を挙げた所として有名なカトリック神ノ島教会がある。船からも白亜の教会が見える。

夜になると、釣り人があちこちで電灯を灯し、イカを誘っている。地元の人は、夕方やってきて、一杯釣ってはすぐに帰っていく。夕食に食べるためであろうか。堤防や橋の上からもイカが泳ぐのが見える。

 イカが刺さるようにした剣山のような針の上に、鳥のササミ等の肉を針金で巻き付け、その上に光るウキを付ける。概ね底にいるので、底に届くように仕掛ける。釣れると、光るウキが海中でぼやけ、それ!と合わせると重い感触が伝わってくる。糸を巻くとプシュープシューと墨を吐きながら寄ってきて、よいしょと竿を持ち上げると、どさんと地面に落ちる醍醐味がたまらない。舟釣りと違って、糸を巻く間に墨をすべて吐いてしまうので、墨対策は不要である。

 その他、神ノ島では、春に、寿司だねの一つの大型のコノシロが良く釣れた。

 関東近辺から長崎に行く場合は、夏の満潮の時期を狙って出かけるのが良い。近場の長崎港からでも良型のアジが入れ食いで釣れるし、神の島ではタイが、堂崎の鼻では、1年中クロダイが狙える。特に堂崎の鼻は、左の岩場の風が強くても、右の岩場の風裏の釣り場があり、年中クロダイが楽しめる。

 

​北海道で釣りをたのしむ

 

 運転を担った友人の計らいで、旭川動物園等の観光は諦めてくれて、釣りを楽しもうとしたが、中々釣り場が分からない。目的地の旭川に行く途上ならいいということで、事前に「渓流釣り北海道120河川ガイド」(北海道新聞社発行)の中古書籍をアマゾンで購入して情報を集め(この本の初版は2008年と12年前の情報であって古い。次に出た続ガイドは、値段が高くて購入をあきらめていた)、さらに車の中でも情報を集めて、国道242号沿いの遠軽町を流れる生田原川(いくたはらがわ)の淀橋付近で駐車スペースがあったため、車を停めて入渓した。しかし、そのスペースには先客があり、帰り際にその車を運転していた胴長を着た釣り師に出会って聞いたら、その川の下流ですでに20匹も釣った後だった。道理で釣れなかった。川釣りでは、一般には、釣れなかったら、上流を釣り歩くため、濡れてもいいようなスタイルは必須。残念ながら、そのようなスタイルではなかったため、1時間もせずに諦めて引き上げた。 旭川までは、網走から205km乗車正味時間3時間25分かかる。高速道路を突っ走り、2時間も早い3時には旭川空港の近くにあるオリックスレンタカーで車を戻し、レンタカー会社の車に乗って空港に入った。事前のインターネット検索では、旭川空港の屋上テラスで、「ジンギスカンテラス カムイチカプ」が検索にかかったが、実際に行って見ると、すでに店はなく、しかもフードコート方式になっていた。筆者は、運転してくれた友人に、ささやかなビールを振る舞いねぎらった。 旭川空港はなにもない空港だった!(「襟裳岬」の「何もない春」を真似て)筆者は、お土産を、最後の日の空港で買うのを習わしとしている。しかし、今回は大外れであった。ウニやホタテ等の生ものを扱っている店はなく、昆布等の海産物を売っている店もない。夕張メロンは売っていたが、熟れ過ぎて、宅配便で送ることができないという。手荷物で買ってくれる人が対象であった。仕方なく、手荷物として、1個3,500円のメロンを買ったが、半額にしてくれた。これは、ラッキーであった。翌日妻の実家にメロンを持ち帰ったら、甘いと大評判だった。 こうして、19:30のANAで旭川を発ち、21:15羽田に無事に到着した。運転をしてくれた友人には感謝感謝である。

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