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執筆者の写真森川海守

中高年3人組によるずっこけ北海道旅行

更新日:1月3日

中高年3人組によるずっこけ北海道旅行

 北海道旅行することになった顛末 我ら60代後半、もう既に髪が白くなるばかりではなく、いつしか髪が薄くなり、あまつさえ、はげとは言わないが、いつ髪そのものが無くなってもいい年頃になった中高年の高校時代からの友達の一人がこう言ったのだ。北海道旅行に行きたいと。生きているうちに、広大な原野が広がる北海道に、1週間かけて縦断したいと。特に、俳優の高倉健で有名な網走監獄を見学したいと。しかし、この話は、筆者が飲み疲れ、カラオケに歌い疲れて、いまだに独身の友人のマンションのソファでうたた寝している間に、友人二人で話し合った結果の結論だった。1人ではなく、3人で行こうじゃないかとなったのだ。旅行計画は筆者に頼もう。翌日、その話を聞かされて仰天した。しかし、我が妻に計画を告げたら、行けるときに行ったらいいじゃないのと言ってくださる。我がかみさんは、あくまでもやさしいのだ。筆者もだんだんその気になり、では計画を立てるか。まずはどこへ行く?筆者は礼文島や利尻島に行ってウニを食べたい。市内のそこそこで、30、40センチ級のニジマスやサクラマスが釣れる礼文島に行きたいといったのだが、1週間の旅で、そこまではいけない。釧路、知床半島も難しいと諭され、結局、羽田から函館に行って百万ドルの夜景を見、翌日車をレンタルして、ウニは積丹半島で食べ、札幌のサッポロ園でジンギスカン食べ放題、出来立てのビール飲み放題を満喫。旅の間に、渓流釣りを楽しみ、ラベンダーの眺めが良い富良野、美瑛をドライブし、層雲峡の山の中、満天の天の川を見、そうして高倉健の網走番外地の網走監獄を見学。最後は、旭川で車をレンタル会社に戻してビールを浴びるほどに飲み、夕方午後7時半のANAの飛行機で羽田に戻るというコースを立てた。 ANAマイレージクラブ 3人とも、半年前にANAマイレージクラブ会員(会員になると、安くしかも容易に良い席を取れる)になってもらい、函館往復1人25,380円と格安だったものが、運転手を担った友人が、レンタカーで往復じゃきついと指摘され、行路函館着、帰路旭川発に予約し直したら、倍近い44,680円になってしまった。しかも、突然3月頃から、新コロナウィルス騒動が持ち上がり、5月に行く予定が、6月になり、さらに7月になり、こうして7月19日、日曜9時50分羽田発函館着、7月25日土曜旭川1930出発羽田21時15分着で出発することになった。



 函館に着いて、まずは、空港の外の案内コーナーで、1,000円の市電・函館バス1日共通乗車券を購入した。しかし、荷物はどうなる?と指摘され、函館バス(市内バス)でホテルに行って、荷物を預けることになった。本当は、荷物をどこに預けるかは死活問題で、普通は駅のロッカーに預けるのが帝石である。しかし、長期旅行から遠ざかっていた筆者には迂闊だった。 五稜郭ホテルに荷物を預けた後、市電に乗り、五稜郭を見学。五稜郭タワーにのぼった。ここでは、明治新政府軍と、五稜郭に立てこもった榎本武陽(えのもとたけあき)率いる旧幕府軍の戊辰戦争がしのばれる。降伏を主張する榎本と、最後まで戦い抜くことを主張した土方歳三(ひじかたとしぞう)。その土方歳三の最後どうなったか。馬に乗っていて狙撃されたのか、味方によって狙撃されたのか、今に至るも、なぞだという。今から見れば、無駄な戦争、どちらが勝つか、どちらが歴史の流れの中にあるのかが分かるが、その当時、どう判断するか。指導者たるもの、大局的な見地に立ち、部下のことを思いやる心が必要だろう。榎本はその後、2年半牢獄にあった後、助命されて、明治新政府のもと、外務大臣等を歴任することとなる。 海が見える函館の八幡坂はやはり行って見る価値あり!  今回の北海道旅行では、手の平よりも1.5倍程度の大きさの旅行書を使ったが、旅のお供に持って行ける大きさで使いやすかった。購入を勧めたい(「たびまる北海道」昭文社)。本旅行書では、坂の元町を辿るコースとして、市電「十字街」駅から大三坂を上って、カトリック元町教会→ハリストス正教会→八幡坂を下るコースを紹介していたが、行ってみたら、このコースが一番良い。何故なら、坂の上から港を見下ろした場合、八幡坂だけが、遮るものがなく、港と海を眺められるが、他の坂はこうはいかない。チャーミーグリーンを使うと手をつなぎたくなる」というチャーミーグリーン(ライオン)のCMで、お年寄りの夫婦が手をつないで歩くシーンは、八幡坂で撮られた。函館の百万ドルの夜景見学の顛末  ロープウエイで夜景を見ようと思い、ホテルでの夕食は取らなかった。しかし、八幡坂見学後、暗くなるまで時間があるということで、まずは腹ごしらえだとなり、ホテル近くで「はこだてビール」のレストランを発見し入店した。店の中に入って驚くのは、店の中に、ブルワリー、すなわち金属の光沢をもったビール醸造タンクが3基ほど鎮座していることだった。このようなビール醸造タンクを店内に備え付けているレストランは、ドイツに行ったときに見たことがあるだけである。はこだてビールが、店内に醸造タンクを備え付けられるのは、ほかでもない、ビールの材料の麦芽等が容易に手に入るからであろう。北海道の食材の豊かさを証明する店の在り様である。ビールの種類が多く、つまみも美味しかったため、あれよあれよという間に、午後8時半になってしまった。ホテルを出る際、フロントのお姉さんが配っていた北海道プレミアム2千円のお陰で、一人5千円で済んだ。支払いを済ませて店を出る際、店長にロープウエイの行き方を尋ねたら、おもむろに言った。今から行ってもロープウエイは間に合いませんよと。なぜならロープウエイは午後9時には閉店になるためである。こうして、筆者らの中高年3人組の旅は、当初から計画通りには行かない波乱含みであった。 センチュリーマリーナ函館  センチュリーマリーナ函館ホテルがお勧め北海道1泊目のセンチュリーマリーナ函館ホテルは函館駅にも、港にも、市場にも近く、ロープウェイにも、函館一番の観光地、八幡坂や元町ハリス教会にも行きやすい好立地だった上に、温泉はしっかりと、温泉の匂いがする、茶色のナトリウム温泉である。14階と15階が温泉になっていて、夜景が望める15階の天空露天風呂には、14階の温泉から階段があり、15階の天空露天風呂を臨める。筆者らは、最大3名が利用できる7階のデラックスツインに泊まった(朝食付きで1泊5,800円と格安。駐車場1日1,000円)。朝食も豪華で、読者には是非、泊まるよう薦めたい。朝食はビュッフェ方式で、新型コロナウィルス対策では、食堂入り口で手の消毒をして、さらに、食べ物を取るときには、使い捨てプラスチックの手袋をして食材を取るよう指示があったが、プラスチックの手袋では、箸やトングがすべって難儀した。手の消毒をしているのだから、手袋は不要である。ともあれ、食堂会場では、北海道ならではの食材の豊富さで、イクラは付くは、カマンベールチーズも、ブルーチーズも付く。欧米では、普通ではあろうが、筆者にとって、日本で、イクラ、チーズが食べ放題というのは初めてである。それもブルーチーズである。北海道ならではの試みと言えよう。その上に、運転手には内緒だが、朝なのに、スパークリングワインまでもが付く。函館朝市で土産を買うのがベスト!  朝食後、函館朝市をのぞいた。朝市には沢山の店があり、ずいぶんと安くしてくれる。筆者は親戚等にウニやホタテを送るつもりでいたが、友人は2万円も購入して、宅配で送る手はずを整えていたのには驚いた。旅の1日目、筆者には、まだ心の準備ができていなかった。そのため、「安くするよ」との売り子の言葉は心に響かない。後で買えるだろうと、旅の最後の日の旭川空港で買えるだろうと高を括っていたが、それは大間違いであった。函館朝市は有名であるだけに、昆布やホタテ等の海産物が驚くほど安いし、交渉次第ではもっと安くなる。読者もお土産には函館朝市で購入されよと勧めたい。

 

積丹(シャコタン)半島で、バフンウニを良べそこねる! 翌日9時、ホテルから徒歩で函館駅前にてオリックスレンタカー函館駅前店 で7月20日9:00 から7月25日午後5時まで、旭川空港店で返すSAクラス(コンパクトタイプ)の乗用車を借りた。料金は29,800円。これに車両保険等も入れて4万4千円であった。函館から積丹半島まで、実に240km、正味4時間。12時に着く予定が、着いたのは午後2時。旅の目的は、旅行書に掲載されているお食事処「さわ」で、ウニを味わうことだった。店の中で、メニューを見たら、ムラサキウニ丼が3,500円、バフンウニ丼が5,500円であった。予算的に5千円は高く、ムラサキウニ丼を頼んだが、予想外にも美味しくなかった。5時間かけて食べに行ったかいがなかったというもの。後で知り合いに聞いたら、バフンウニが美味しいとのこと。せっかく北海道に行くなら、どこでも味わえるムラサキウニではなく、バフンウニを食すべきだと知り合いはおっしゃる。2千円をけちったのが運の尽きか。店の人も、一言、バフンウニが美味しいよとか言ってくれたら良いのにと思う。ともあれ、丼ものとして、ウニを食べるのは勧めない。ウニ丼ではなく、ノリを巻いたウニの握り寿司がいいのではないか。教訓としては、もっと事前に情報を集めておくべきであったが、事前のインターネット検索では、ムラサキウニがどこでも味わえるが、バフンウニが味わえるのは限られるという情報は入手できなかったのだ。夕食までの間、釣りをすることになったが、釣具店がなく(函館で入手するべきだった)、餌を入手できず、海岸で現地調達の餌(岩肌に付くマツバガイ等)で竿を伸ばしたが、大して何も釣れなかった。宿には、電話で釣れた魚を調理して欲しいと頼んだが、ここだけではなく、どこでも断られた。遠方での釣行では、リリースしかないのが残念。料金を取って、お客の要望に応えられないか。ホテル等の宿泊施設にはお願いしたい。 積丹ブルーの神威岬(かむいみさき) 一見の価値ありだが、先端の尖った島と灯台までは、普通に歩いて30分近くかかり、友人二人には車で待ってもらい、筆者のみ早歩きで先端まで行った。往復40分ほどかかった。一般の人には往復1時間はかかろう。いわゆる積丹(しゃこたん)ブルーと言われる青の海岸(下記の写真)は、駐車場から数分で見下ろすことができるので、それだけでも見る価値あり。

 

 

2泊目の宿泊は、盃(さかずき)温泉潮香荘(ちょうかそう)和室10畳、朝夕食付き1人9,350円。予約不要の無料駐車場がある。

いびきは、頭を遠く配置することで解決! 

 男3人が寝れば、誰かはいびきをしよう。筆者は残念、いびき常習犯なため、口には数回使えるテープ「ネルネル」を、鼻には「鼻拡張テープ」(鼻からは油が出るため、石鹸で良く洗う必要あり)を貼って、できるだけ横向きに寝るようにしている。逆流性食道炎でもある筆者は、体の左が下になる横向きが推奨されているが、実際はその逆方向の横向きに寝る方が寝やすい。今回はいびきがうるさくて眠れないとの運転を担った友人の不満に答えて、できるだけお互いの頭が遠くなるようにふとんを配置した。すなわち、二人は頭の方向が同じで、その間に頭が逆になるようにもう一人、筆者を配置したら、よく眠れるようになったと言う。読者に勧めたい。 サッポロビール園のジンギスカン食べ放題、生ビール飲み放題を食べ損ねた顛末(てんまつ) 3日目、7月21日(火曜)9時に積丹半島を出発、小樽を通り越し、サッポロ羊ヶ丘展望台のクラーク像を見る。札幌から108km乗車正味時間2時間。見るのに入場料を取られるが、見晴らしが良く、一見の価値あり。本日泊まるホテルマイステイズ札幌駅北口ホテル(プレミアトリプルルーム/35平米、朝食付きで一人5,360円)には、早く着きすぎ、割増駐車料金がかかるはずだったが(駐車は先着順で駐車料金1,500円)、フロントのご好意で割増なしで利用できた。ただ、大浴場はなく、部屋の中の欧米のホテルにあるような浴槽とシャワー室があるのみ。大浴場がないのは残念。 サッポロ駅のJRタワーで展望台まで行き、札幌の街並みを見た後、タワー内の10階にある札幌ら~めん共和国でラーメンを食べた。味はまあまあだった。その後、札幌時計台を見にいった。しかし、少しずつ天気が悪くなったため、タクシーで北海道大学内のポプラ並木に行こうとしたが、観光客がタクシーに乗って大学内に入ることは禁止されていることがタクシーの運転手より分かり、門の前でタクシーを降りた。その頃より雨が降り始めた。予報では、夕方より雨が降るとのことで、筆者は傘を持参していたが、2人の友人は傘を持参せず、傘なしでは外にいられないほどになった。大学内のコンビニ店で雨宿りをしたものの、サッポロビール園の予約時間が迫り、並木道見学を断念。恐らく、後もう少し歩けば、ポプラ並木道を見学できだのだが、またしても計画通りにはいかない羽目になった。大学内では、ポプラ並木道やクラーク像探しに右往左往してしまった。北大関係者には、ポプラ並木道やクラーク像のある場所への観光客向けの案内板の設置をお願いしたい。中高年3人組にはさらなる悲劇が待っていた。雨の中、大学内を走っていたタクシーを捕まえ、サッポロビール博物館に行ってみたら、入り口にはひとりのうら若き案内嬢が立っており、本日は急遽、休館になったと案内していた。ビール園もやっていないという。後で知ったことだが、予約していた筆者のスマホには何度も電話があったのだ。見学の前日、従業員に新型コロナ感染者が出て、ジンギスカン食べ放題、生ビール飲み放題4212円コースは次回の楽しみとなった。先ほどのタクシーがまだいたので、再び乗り、他社のビール園を紹介してもらい、結局、ビルの中にあるキリンのビール園に行って、ジンギスカンを食べたが、食べ放題、飲み放題プランはなく、サッポロビール園(2500席もある広大なレストランである)に行けなかったのは、返す返すも残念至極であった。 富良野のラベンダーは7月中旬・下旬が見ごろ (4日目) 

 

7月22日(水曜) ホテルマイステイズ札幌駅北口を9時に出発、高速道路を使って富良野駅まで行き、そこから一般道路を走っているときに、案内標識を見つけて、最初のラベンダー農園のファーム富田に車を乗り入れた。農園は、個人経営で、自腹で丘が連なる畑にラベンダー等の花畑を整備している。園内は入場料無料だが、寄付金にご協力いただける方にと寄付金ポストがある。レストランや休憩所、お土産販売所を併設している。広大な畑ではあるが、期待したほどには、延々とラベンダーが咲き乱れているという印象ではなかった。ラベンダー農園は他に数か所あるが、ファーム富田以外は、車ですっ飛ばしたため、ケンとメリーの木や、セブンスターの木などのパッチワークの路は見学しなかった。農園には富良野駅から車で10分かかる。歩けば1時間以上はかかり、車がなければ見学は難しい。富良野駅や美瑛駅には周遊バスが出ているという。

 

十勝岳温泉カミホロ荘(札幌から127km乗車正味時間2時間32分)2階山側和室で、朝夕食付き1人11,880円。敷地内に無料専用駐場有。  宿泊する人は、登山客が多いのではないか。温泉はアルミニウム・カルシウム硫酸塩泉で、温泉内すべて総木造、浴槽はイチイ材で清々しい。温泉は茶色で、匂いもある源泉掛け流しの湯である。露天風呂からは森を眺められる。ゆったりできる温泉である。夕食はビュッフェ方式から、このご時世、個人膳に変わった。夜は、天気が良ければ高度1,200m、天の川を見ることができたのだが、これも適わずに終わった。層雲峡温泉の石狩川上流で30㎝級のニジマスをゲット!

5日目 7月23日(木曜)9時十勝岳温泉を出発。十勝岳から層雲峡温泉まで120km乗車正味時間2時間半である。本日は、渓流釣りを行うことになったが、事前の情報では、層雲峡温泉の石狩川上流、流星・銀河の滝の上流の雲井の滝近辺と大函休憩場近辺でオショロコマやニジマスが釣れるという情報を得ていた。餌はブドウ虫がいいという。近くには釣具店はないが、ホーマックニコットというホームセンターで釣り具や餌を売っているという情報を得た。こうして、本日の宿から近い流星・銀河の滝の駐車場に車を停めて雲井の滝を目指そうとしたが、道路上に鉄柵が張られ、進入禁止になっていた。落石のためという。そこで、車で10分ほどの距離の大函休憩所で車を停めて、竿を伸ばした。まさに渓流という雰囲気の釣り場で、足元は石ころの釣りやすい場所であった。すぐに大きさ30㎝の恐らくニジマスと思われる魚が1匹釣れ、さらにもう1匹。20分で2匹釣れた。仕掛けはウキ釣りにしたが、流れが速く、ウキは水の中に入ってしまう。ここは、目印と重りだけで釣るミャク釣りが帝石であった。友人に竿を譲り、釣れるのを待ったが、釣れない。筆者の針は、魚へのダメージを無くすため、返しがない針である。しかし、一度、岩に針が引っ掛かって取れないため、糸を引っ張って外したが、針とプラスチックの糸がそのまま岩に残されてしまった。この状態では、針はさびて朽ちるが、プラスチックの糸は残る。環境には悪いだろう。釣りは罪作りな所業である。今後は、プラスチックの糸は生分解する糸を使っていくべきであろう。また、後で知ったことだが、ここでの釣りはダムの放流に注意すべきという。層雲峡温泉を流れる石狩川は、車でも歩きでも、どこでも川に降りられれば30㎝級のニジマス等が釣れそうな雰囲気を持った。ホームセンターでぶどう虫を手に入れて狙ってみたい。上流の大函休憩所は特に良かった。北海道の釣り情報北海道の河川では、4~6月、ヤマメが禁漁となっている。詳しくは、 こちら 。北海道の フィッシングルール は、ただ、うれしいことに北海道の河川では漁業組合がなく、釣魚料を取られないので、どこでも魚釣りが楽しめる。関東では、漁業組合が魚を放流して釣り人がわんさか釣った後は、ほとんど魚がいなくなる。神奈川の道志川で1,500円の釣魚料を支払って釣りをしたものの、1匹も釣れないことがあった。川では、魚がいれば釣れたものだ。全く釣れない経験は初めてだった。漁業組合は、放流シーズンが終わったら、釣魚料を無料にしたらどうか。川での釣りの楽しみを奪わないで欲しい 層雲峡温泉朝陽亭:予約では部屋指定無し、朝夕食付き一人12,100円。駐車場は無料。2階と7階に温泉があるが、客室とエレベータまでが遠い上に、エレベータを間違えると、レストランにも温泉にも行けない。各エレベータにもっと分かり易い表示が欲しい。温泉は透明な循環風呂である。風呂場の窓の外は森で、眺めが良い。風呂の浴槽が横に長く、人がいないと泳げるほどである。天気が良ければ、満天の星、天の川も夢ではない。 新型コロナウィルス対策では、席と席を離す対策が取られた。我々が座った場所は、壁沿いのテーブルであった。差し向かいの席にしてほしかったものだ。 網走監獄ではかつて脱走犯が二人出現したという。

6日目:7月24日(金曜)9時層雲峡温泉出発、150km乗車正味時間3時間、12時前に網走監獄に到着。筆者はあまり網走に興味はなかったのだが、やくざ映画が好きな二人の友人には垂涎のコースなのだ。しかし、行ってみて面白かった。まったくと言っていいほど、旅行書には記述がないのだが、二人の脱獄犯が、脱獄などもってのほかという厳しい牢獄から脱走に成功している。見聞してみて、こんな牢獄の鉄格子の隙間から体を通り抜けたというその、鉄格子そのものを見、また、監視がいない夜中、2m以上もある天井を、鼠小僧次郎吉のごとく、飛び歩いて脱獄に成功したという、そのマネキン人形を監獄の天井に見て仰天した。良くやったものだ。スーパーヒーローの肉声まで、テープで聞ける。監獄の中の一つの廊下の天井に、脱獄犯が天井を歩く姿のマネキン人形が天井に飾られているが、全くと言っていいほど、説明はない。知っている人に教えてもらわなければ、沢山ある監獄の部屋を通り過ぎてしまうところだった。百聞は一見に如かずとはまさにこのことだ。その後、すぐ近辺にあるオホーツク流氷館を見学。ここでの注目は、実際の愛らしいクリオネを見ることができることと、クリオネが、他のプランクトンを捕食するシーンが、愛らしい姿とは正反対に、残酷そうに見える映像が見られることである。ここで、撮られたというから驚きである。また、実際の流氷と、流氷が海を流れている所の実際の温度、マイナス17度を実際に経験できることである。流氷が置かれているマイナス17度の部屋に入るときに、ダウンと、濡れたタオルを渡される。流氷が置かれているマイナス17度の部屋で振り回せばどうなるか。タオルが一瞬の内に凍る様を体感できる。ただ残念なことに、管内のレストランは閉鎖されており、食事ができなかった。 宿泊は、ホテル網走湖荘(女満別温泉:【中央館・南館】45平米 お気軽レイクビュー和洋室・朝夕食付き12,500円、100台無料駐車場) 当ホテルでは、フロントのそばに、グランドピアノが置かれており、夜8時から1時間の無料の田村まさか氏のピアノとオカリナの演奏会があった。お陰で北海道最後の夜を優雅に過ごすことができた。 ユスリカが大量に部屋に入り込んできた話し 確かに、注意書きがあったかと思うが、夜、窓が開いていたために、閉めようと思って、網戸を開けた途端、網戸にひしめいていたユスリカという虫が大量に部屋に飛び込んできた。眼鏡を外していたため、気が付かなった。タイで住んでいた時にそうしていたように、部屋を真っ暗にして、廊下に逃がそうとしたが、中々部屋から出ていかない。友人のアドバイスでフロントに電話したら、殺虫剤を持ったフロントの女性が来てくれて、さらに掃除機を持った男性スタッフもやってきて、30分もかからず、部屋からユスリカを退治してくれた。湖のそばに立つホテルの宿命であろう。

7日目:7月24日(土曜) ホテル網湖荘でユスリカが大量に部屋に入ってきた!さあどうする? 運転を担った友人計らいで、旭川動物園等の観光は諦めてくれて、釣りを楽しもうとしたが、中々釣り場が分からない。目的地の旭川に行く途上ならいいということで、事前に「渓流釣り北海道120河川ガイド」(北海道新聞社発行)の中古書籍をアマゾンで購入して情報を集め(この本の初版は2008年と12年前の情報であって古い。次に出た続ガイドは、値段が高くて購入をあきらめていた)、さらに車の中でも情報を集めて、国道242号沿いの遠軽町を流れる生田原川(いくたはらがわ)の淀橋付近で駐車スペースがあったため、車を停めて入渓した。しかし、そのスペースには先客があり、帰り際にその車を運転していた胴長を着た釣り師に出会って聞いたら、その川の下流ですでに20匹も釣った後だった。道理で釣れなかった。川釣りでは、一般には、釣れなかったら、上流を釣り歩くため、濡れてもいいようなスタイルは必須。残念ながら、そのようなスタイルではなかったため、1時間もせずに諦めて引き上げた。 旭川までは、網走から205km乗車正味時間3時間25分かかる。高速道路を突っ走り、2時間も早い3時には旭川空港の近くにあるオリックスレンタカーで車を戻し、レンタカー会社の車に乗って空港に入った。事前のインターネット検索では、旭川空港の屋上テラスで、「ジンギスカンテラス カムイチカプ」が検索にかかったが、実際に行って見ると、すでに店はなく、しかもフードコート方式になっていた。筆者は、運転してくれた友人に、ささやかなビールを振る舞いねぎらった。 旭川空港はなにもない空港だった!(「襟裳岬」の「何もない春」を真似て)筆者は、お土産を、最後の日の空港で買うのを習わしとしている。しかし、今回は大外れであった。ウニやホタテ等の生ものを扱っている店はなく、昆布等の海産物を売っている店もない。夕張メロンは売っていたが、熟れ過ぎて、宅配便で送ることができないという。手荷物で買ってくれる人が対象であった。仕方なく、手荷物として、1個3,500円のメロンを買ったが、半額にしてくれた。これは、ラッキーであった。翌日妻の実家にメロンを持ち帰ったら、甘いと大評判だった。 こうして、19:30のANAで旭川を発ち、21:15羽田に無事に到着した。運転をしてくれた友人には感謝感謝である。







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